こっそりブログ

誰にも見られてない想定で、自分の思考や感情の整理のために文字を書いています。

嵐の中で

生後10カ月の子どもを連れて
仕事の打ち合わせに向かう。
 
エルゴで子どもを抱っこして、
片方の肩には大きなマザーバックにオムツや哺乳瓶をつめて、もう一方の手には取引先にへの手土産を持って。
 
独身時代に毎日通った表参道に来た事が嬉しくて
足取りも少し軽い。外苑前の得意先で打ち合わせをして、そのまま表参道の得意先にご挨拶に立ち寄る。
 
その後、表参道ヒルズでオムツ替えをして授乳をして、さらに徒歩で原宿駅前での市場調査。
 
ついつい熱中して新作のパッケージデザイン、競合の動向、VMDやSPツールをくまなく観察。
独身時代は本当何時間も店舗にいても飽きなかった。商品を買うお客さんの表情や会話をずっと観察していたかった。
 
子どもがいるとそうゆう訳にはいかず
早めに切り上げ、
自宅のある代々木の駅にむかった。
 
それでも、ちょっとご挨拶にと出かけたわりには
いろいろと寄り道をしてしまい
想定していた時間を大幅に上回ってしまった。
 
家の近くまで帰ってきたころで
夕立にあった。
 
強い嵐に雷。
流石にこのまま歩くとは出来ず
近くのコンビニで雨宿りをした。
 
しばらくしても雨は止まず
濡れた服をきて
このまま子供を抱き続け
いつ止むか分からない雨を待ちながら
 
仕事の事でしばらく頭がいっぱいになってしまった事に後悔をした
 
あと、数百メートルまでの道を
濡れながら強行突破するかしばらく考えた。
 
日も暮れだし
雨も強まり
心細くなり
 
早く家に帰って安心したい。
そう思った。
 
少し強引だと思ったが、
嵐の中で傘をさして
強行突破することにした。
 
少しでも子供が濡れないようにと
気にかけながら
 
なんとか家に辿り着いたものの
私が寄り道をしてしまったが為に
こんな嵐の中で
長い間抱っこ紐にくくられ
子供に可哀想な事をしたと
申し訳ないでいっぱいになった。
 
抱っこ紐の中の子供を恐る恐る見ると。
私と目が合うや否や
ニコニコ笑ってるではないか。
 
 
部屋につき子供を安全な場所に寝かせ
濡れた髪を乾かす為に
タオルをとりに洗面所へむかった
 
すると子供は大きな声で鳴きだした。
 
あんな嵐の中でも母親に抱かれていると
安心してニコニコ笑い
家の中でも、姿が見えなくなると
不安で泣きだす娘
 
母と子の関係について
改めて考えさせられる出来事となった。
 
 
乳飲み子と言われる0歳児
二、三時間に1度は授乳を必要とする時期。
母と子は、生存維持の為ににも
ひとときも離れず一緒にいる
 
子を愛しく思うと、胸はチクッと締め付けられ
乳で張った胸はカチカチになり
母乳がポタポタと垂れてくる。

そこはとても動物的で、昔と変わらず
子供は生きる為に本能的に母親を必要としているし
母親も心も体も全てを使って、子どもを生存させようと必死になって生きている。
 
 
それなのに仕事をするのかと
 
 
それだから仕事をするのかと
 
その答えはまだ出ない。
ずっとこれから
自問自答は繰り返してゆくのだと思う。